認知症予防|日記をつける効果と書き方とは|日記帳の付け方のポイント

「認知症予防では日記をつけるのがいい」といわれています。

では、

  • どのように日記をつけると認知症対策にいいのか?
  • 認知症予防の日記の書き方はあるのか?

この記事では、「日記の効果」と「認知症予防の日記の書き方や付け方・ポイント」をまとめています。

認知症予防|日記の書き方の3つのポイント|日記帳の効果

『日記帳の効果』にはいろいろな効果があります。最近は、

  • 認知症対策でも日記を付けるのがいい

ともいわれています。

認知症予防に効果があるといわれる日記ですが、では、具体的にどのような日記の書き方が認知症予防に効果的なのでしょうか?

認知症予防の日記の書き方・効果をWEBで調べました。

すると、「3つのポイントを抑えた日記の書き方」が「効果的な認知症予防の日記の書き方」であることが分かりました。

≪認知症予防での日記の書き方のポイント≫

  • 昨日のことも書く
  • 楽しかったことを書く
  • 3行でもOK

認知症予防での日記の書き方① 昨日のことも書く

認知症対策では『記憶力を鍛えることが大事』といわれています。

記憶力を鍛えるには『過去のことを思い出すことがいい』といわれています。

そういったことから、

  • 認知症予防での日記の書き方は、記憶力を鍛えるという意味で、昨日のことを書く

ことが大事といえます。

実際、『昨日のこと書く日記帳』という認知症予防の日記帳が発売されています。

ですので、認知症予防の日記の付け方では『昨日のことを書く』ことがポイントになります。

↓昨日のことを書く日記帳

認知症予防での日記の書き方② 楽しかったことを書く

「楽しかったことを書く」ことも「認知症対策での日記の書き方」では大事なポイントといえます。

  • 人間は楽しいことを考えると「幸せホルモン」が出てくる

といわれます。

幸せホルモンが出てくると、脳内細胞が活発になって脳が活性化されるそうですよ。

≪幸せホルモンについて≫

…真の幸福感を生み出す物質がオキシトシンです。オキシトシンは脳内では「神経伝達物質」として働き、血液中に入るとホルモンとなって体にも効くという特徴を持っています。

最近になって、ストレス中枢を抑制し、日常生活のなかで蓄積されたストレスを、上手に洗い流してくれる働きがあることも明らかになりました。

…人々の間に生まれる心の絆、信頼感などによる真の幸福感がオキシトシンによって得られ、それにつられてセロトニンの効果も増幅され、心と体の機能が安定し自然治癒力も高まります。

出典:https://www.kateigaho.com/migaku/31302/2/

※セロトニン・オキシトシンは脳内ホルモンの一種

脳内細胞が活発になるということは、脳が元気になること…

認知症対策・認知症予防では「脳を活性化することが大事」といわれていますね。

そういったことから、「楽しかったこと』を日記帳に書くことも、認知症予防ではとても大事なことといえます。

↓楽しいことも書く日記帳

認知症予防での日記の書き方③ 3行でもOK

認知症対策に限らず、日記帳をつける上で一番大切なことは、『毎日日記を書くこと』といっていいと思います。

毎日日記を書くからこそ脳が鍛えられ、その結果、認知症対策に効果が期待されるのですね。

  • 認知症予防で日記を書くときは『毎日続けて日記を書くこと』がとても大事

ただ、毎日日記を書き続けようと思うと、「毎日、日記に書くことがない」と思うこともあると思います。

そのようなときにおすすめなのが『3行日記』。

『3行日記』は、記事後半でご紹介している小林弘幸教授おすすめの日記の付け方になります。

≪3行日記の付け方≫

  1. その日の嫌な出来事を書く
  2. その日の良かったことを書く
  3. 明日の目標や今後の目標をかく

『3行日記』はとても簡単な日記のつけ方ですが、「いろいろな効果が実感できる」とレビュー評価の高い日記の付け方になります。

≪3行日記の評価レビュー≫

「「3行日記」をはじめて、3週間。かなり体調が良くなりました。
「自律訓練法」や、「朝日を浴びる」や「運動」など、いろいろためして
みましたが、私にはこの「3行日記」が一番効きました。
体調を崩した原因が、家族の病気と、対人関係のストレスだったので、
自分のなかのもやもやとした嫌な気持ちの整理がついた事が良かったようです。」

「一日にたった3行だけ書けばいいので、まだ書き始めてから1週間ですが続いています。
この日記をつけてから、心なしか精力的に活動できるようになってきた気がします。 」

出典:amazon

口コミレビューから、日記を3行書くだけでも、

  • 日記の書き方のポイントを抑えることによって効果的な日記の書き方になる

ことが分かります。

「毎日簡単に続けられる効果的な認知症予防の日記の書き方」が分からないときは、『3行日記』から始めてみてはいかがでしょうか?

認知症ケアにおすすめの本|日記の書き方とともに

認知症対策や認知症予防には、「日記の書き方・日記の付け方の本」が効果的ですのでおすすめです。

一方、「認知症の現状」や「認知症の方との接し方」など認知症全般について大まかに知るためには、どのような本がいいのでしょうか?

ここからは、

  • 認知症の症状
  • 認知症の方との接し方
  • 認知症治療の現状

など、認知症を理解するためのおすすめの本をご紹介していきます。

認知症ことが良く分からないときや、認知症の方との接し方が分からないときは参考にしてください。

≪認知症理解ののおすすめの本≫

  • ボクはやっと認知症のことが分かった
  • 家族のためのユマニチュード
  • 認知症は治せる

ボクはやっと認知症のことが分かった

『ボクはやっと認知症のことが分かった』は、認知症専門医の長谷川和夫さんがかかれた本です。

長谷川さんは認知症の専門医として、認知症の診断に使われれる認知機能テスト「長谷川式スケール」を開発された方になります。

認知症の第一人者としての長谷川さんがかかれたこの本の「はじめに」は、次のように書かれています。

「この本は、これまで何百人、何千人もの患者さんを診てきた専門医であるボクが、また、『痴呆』から『認知症』への呼称変更に関する国の検討委員も務めたボクが、実際に認知症になって、当事者となってわかったことをお伝えしたいと思ってつくりました。」

出典:ボクはやっと認知症のことが分かった「はじめに」より

『ボクはやっと認知症のことが分かった』のレビュー評価には、以下のようの感想があります。

≪『ボクはやっと認知症のことが分かった』のレビュー≫

「母が90歳になります。物忘れがひどくなったので、どのように対処していくか悩んでいました。とても参考になりました。まず私自身が意識しながら普通に接する事。例えば、傷つくことを口にしたり、顔に出さないこと、笑顔で対応すること、一緒にすることをもっと増やそうと思いました。普通、家族には気を使わないで言いたいことを言ってしまいがちですが、一番大切な人なので気をつけて行こうと思います。」

「認知症の方に「反応が良い時」「反応が悪い時」がある事は知識・経験上理解していたが、その感覚を認知症の方ご自身も持っていて、反応が良い時はしっかりと「認知」している事に大変驚いた。
(私)自身は、認知症の方の相手の1回の反応を見て、「このくらいわかる人」と括ってしまいがちだが、きっと、これまでご本人を傷つけてしまっていた事もあったと反省した。今後改めたい。」

「認知症専門医の知識と体験が融合された大変貴重な本です。患者本人の「やりたいこと」「やりたくないこと」を聞いてほしいという思いは、認知症の人へのかかわりにおいてとても重要でありながら、見落とされていることではないでしょうか。認知症ケア従事者だけでなく、患者家族も最優先に知っておくべき内容が満載です。」

出典:アマゾン

認知症には、いろいろな症状やタイプがあります。

  • 認知症のいろいろな症状を、認知症になった当事者として、また、認知症の専門医として分かったことをまとめた本

が『ボクはやっと認知症のことが分かった』になります。

家族のためのユマニチュード

ユマニチュードは認知症の方のケアの技法のこと。

ユマニチュードはフランス人のイヴ・ジネスト氏とロゼッタ・マルスコッティ氏が開発されました。

≪ユマニチュードの基本理念≫

  • 相手を人間として尊重する
  • 相手の残されている能力を活かす
  • 治療ではなくサポートであること

ユマニチュードの基本理念と、

  • 「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの技術

を合わせることにより、「認知症の方に安心してもらえるケア」を提供できるようになります。

『家族のためのユマニチュード』は、ユマニチュードの基本的な考え方や、誰もが実践できる技術を図解付きで分かりやすく解説しています。

≪レビューより≫

「すぐに効果がありました。
軽度認知症の家族がいます。何度も同じことを繰り返し聞かれたり、本人のこだわりの強さに辟易して、ついきつい言葉を出してしまったりして、あとで自己嫌悪。本人も怒りや悲しみに陥ったりして、家の中が暗く苦しい状況でした。
この本に書かれている4つの柱のひとつ「見る」をまず実践したのですが、その日のうちに、関係が良好になりました。私の気持ちも軽くなり、余裕が生まれます。すると本人にも伝わって、笑顔が出たりしています。
認知症家族の介護をされている方々、すべてにこの本を読んで実践してほしいです。きっと気持ちが楽になると思います。」

「祖母の認知症がわかり、接し方に悩む気持ちからこの本を読みました。
認知症を発症した方の気持ちに寄り添うための手立てが優しい言葉で書かれており、
介護者の背中をそっと押してくれるような内容だと感じました。
今後祖母と良い距離感を保てるような気がします。」

出典:アマゾン

↓関連記事

ユマニチュード|人とのかかわりあいの原点|認知症ケア

認知症は治せる

≪『認知症は治せる』のレビュー≫

「認定症は治らないと言われ続けている昨今で違う観点が生まれました。」

「治せるかどうかは別として希望でしょうか。
認知症の家族を持つ者は誰しも、治らない病気と知らされ、早々治療を諦め、ケアのほうに軸足を向けがちだ。
昔ならばボケ老人と相手にされなくなってしまう症状も、現代はれっきとした病気となっている。
治せる処方箋はいまのところない。
この出口のない苦しみが、家族もろとも重圧をかける。
そんな重圧がなくなる可能性がここに紹介された手法だ。
本人次第のところもある認知症へ、もしかしたら、の希望を抱くには
いい本といえよう。」

出典:アマゾン

『認知症は治せる』というタイトルにある『治せる』は誇大表示に当たるかも知れません。

しかし、認知症を専門とする河野和彦さんはなぜ、「認知症は治せる」といわれれるのか?

レビュー評価の分かれる本ですが、認知症治療の一つの方法としてコウノメソッドを参考にされたい方は「認知症は治せる」をご覧になってみてください。

いままで知らなかった認知症治療の方法があることに気が付くと思います。

日記の効果とは

日記の効果』を調べると、『日記の効果・日記帳を付けること』にはいろいろな効果があることが分かります。

いろいろある『日記の効果』の中から、認知症に関係する3つの『日記の効果』をご紹介していきます。

≪日記の効果≫

  • 脳を活性化させる
  • 自律神経が整う
  • 体調を整える

日記の効果① 脳を活性化させる

「日記を書く」ことは「過去のことを思いだすこと」。

過去のことを思い出すには、脳を使って「今日なにしたのだろう?」と意識的に過去を思いだす必要があります。

  • 「今日なにしたのだろう?」と意識的に過去を思いだすことが脳の活性化につながる

とされています。

日記をつけることにより、過去を振り返るという脳の能力を活性化させる。

これが、「日記を付ける効果」といわれています。

「認知症は脳を使わないと症状が進行する」と考えられています。

脳を使う日記は「認知症予防に適した対策」であることが分かりますね。

日記の効果② 自律神経が整う

日記をつける効果には、「自律神経が整う効果」もあるといわれています。

「日記帳をつけるとなぜ自立神経が整うのか」について、詳しいことまでは分かりませんでした。

ただ、日記帳をつけることは自分を振り返ることといえます。

そういったことから、

  • 毎日「自分を振り返る(日記を付けること)」によって、自分のことが良く分かるようになり、その結果、心が安定して自律神経が整う

のかなとも思いました。

認知症になると心が不安定になることもあります。

ですので、「認知症対策では心を安定させることも大事なポイント」になります。

1日1回、心を落ちる時間を日記により習慣化させることは、認知症予防にとても有効ではないかと思います。

日記と自律神経の関係について、医師で自律神経研究の第一人者の小林弘幸教が「日記をつけると自律神経が整う」といわれています。

先ほど、「認知症予防での日記の書き方」でご紹介した『3行日記』は、小林弘幸氏の著書になります。

日記の効果③ 体調を整える

『日記を付ける効果』には、『自律神経を整える効果』があるとお話ししました。

自律神経は『身体の調子を整える神経』ですので、身体の調子を整えるには自律神経を整えることも大事になります。

日記には『自律神経を整える効果』があることから、自律神経を整えられることにより、身体の調子も整ってくる』ことも考えられます。

そういったことから、『日記を付ける効果』には『体調を整える効果』も期待できるのではないかと思います。

高齢になると体調管理はとても大事です。

とくに、

  • 高齢者は体調が悪くなると精神的に不安なりやすい傾向

にあると思います。

ですので、精神的不安が大きくならないように、高齢者はとくに体調管理が大事になります。

日記には『体調を整える効果』も期待できますので、高齢者の体調管理にも効果が期待できると思います。

高齢者の不安が少なくなることは、そのままそれが、認知症予防にもつながるのではないかと思います。

まとめ

『日記の効果』や『認知症予防の日記の書き方やポイント』をご紹介してきました。

「日記を書くことにはいろいろな効果がある」ことが分かります。

  • 認知症対策では認知症を予防することが大事

認知症対策にはいろいろな対策がありますが、「日記を書くこと」はとても簡単な認知症対策であるといえます。

ですので、いますぐできる認知症対策を始めたいときは、まずは、日記を書く習慣を始めてみてはいかがでしょうか?

このサイトでは、認知症に関する記事もいろいろあります。

認知症のことをいろいろと知りたいときは、認知症の記事もご覧になってみてください。

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余談として、『日記を書くこと』は高齢者の認知症対策に有効ですが、有酸素運動も認知症対策にいいといわれています。

有酸素運動は心肺機能を高める効果もありますので、健康を維持のためにも高齢になっても自分に合わせた有酸素運動を行いましょう。

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高齢者の有酸素運動では歩くことがおすすめです。

外にあまり出たくない高齢者の方には、室内で下肢筋力トレーニングができるウォーキングマシンがおすすめです。

また、座って足の筋肉を鍛えたいときはエアロバイクもおすすめです。

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認知症対策はいろいろな方法があります。

毎日継続して日記を書いたり有酸素運動したりして、自分のできることから認知症を予防していきましょう。