高齢になるといろいろな理由で低栄養になると言われています。
実際のところはどうなのでしょうか?
また、高齢者の低栄養とはどのようなことなのでしょうか?
この記事は、高齢者の低栄養について調べた記事になっています。
Contents
高齢者の低栄養について
高齢者の低栄養について、高齢者の低栄養は次のように言われています。
「低栄養」とは、エネルギーとたんぱく質が欠乏し、健康な体を維持するために必要な栄養素が足りない状態をいいます。高齢になると、ものをうまく食べられなくなったり、消化機能が落ちたりすることで、栄養や水分を十分に摂れなくなることがあるため、低栄養に注意が必要なのです。
出典:https://www.meiji.co.jp/meiji-eiyoucare/knowledge/malnutrition/
高齢者の低栄養とは「身体の活動に必要なエネルギーやタンパク質が足りない状態のこと」ということです。
高齢者が低栄養になるとどうなるのか?
高齢者が低栄養になると、次のようなことが起きやすくなるといわれています。
≪高齢者が低栄養になると…≫
低栄養状態は、筋肉量の減少が現れます。高齢者になると、食事はきちんととり、健康的であっても、若いころに比べると、加齢とともに筋肉量や骨量は減少していきます。筋肉量の減少により、転倒しやすくなってしまうため、骨量も少ないので、骨折の危険性は増加します。
栄養不足の状態が続くと血液中のアルブミンなどのたんぱく質が減っていきます。それにより免疫機能が低下し、風邪などの感染症を引き起こしやすくなり、認知機能の低下、創傷治癒遅延となり、これらがいくつも重なると寝たきり状態や死に至る危険性も出てきます4)。
4)熊谷修 ちょっとQ&A「肉も食べ続ける食生活の大切さ」 研究所NEWS No.188 地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター研究所
出典:https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/koureisha-shokuji/shokuji-katsudou.html
高齢者の問題のひとつとして「低栄養」があります。高齢になると加齢とともに噛む力や飲みこむ力が低下し、だんだんと食が細くなって、若いころと同様の食生活では、必要なタンパク質やエネルギーを摂ることができず、痩せていってしまい、最終的には活力やからだの機能、活動の低下につながることがあります。これが低栄養の問題です。
出典:https://www.nisshin-mct.com/contents/page201.html
高齢者が低栄養になると、
- 筋肉量の低下
- 活力の低下
- 病気への抵抗力の低下
などの影響が出ることが分かります。
高齢者の低栄養の原因
≪高齢者の低栄養の原因≫
- 食べる量が減ってきた
- 噛む力が弱くなった
- 偏食するようになった
(タンパク質を食べる量が少ない)
高齢者の低栄養の原因は、大まかにみて3つの原因にあるといわています。
ここからは、高齢者の低栄養の原因を一つ一つ詳しくみて行きましょう。
高齢者の低栄養の原因① 食べる量が減ってきた
高齢者の低栄養の原因の一つ目には、
- 食べる量が減ってきた
ということがあげられます。
栄養は食べることによって摂取できますので、高齢になり食べる量が減ってくると低栄養になりやすいのかなと思います。
ただ、管理人tsubameはいつも思うのですが、人間、そんなに食べなくても問題がないような気もします。
なぜかというと、故酒井雄哉大阿闍梨は80代でも元気で活動されていました。
↓tsubameが好きな本
では、故酒井雄哉大阿闍梨がどのような食事をされていたかというと、「1日2食でうどんやジャガイモ・豆腐などの食材しか食べられていなかった」と聞いています。
もちろん、もう少し食事内容は良かったのかも知れませんが、それでも、1日3食でご飯・肉・さかな・野菜という食事はされていなかったそうです。
ですので、基本的に「1日3食で1500カロリーは食べましょう…」のようなことは、高齢者の低栄養とはあまり関係がないのかなとも思います。
ちょっと話はずれますが、
- 腹八分目
- 昔から食べすぎは良くない
とも言われています。
余談になりますが、
国の医療費が増加について、団塊の世代が高齢化とともに、「食べすぎによる病気の人も増加している」のも原因といわれています。
ですので、自分の食事の適量を知ることが、まずは、低栄養予防に必要なことではないかと思います。
以前、100歳以上の方の元気の秘密を調べたことがあります。
すると、「100歳の以上の方の元気の秘密には食べる量が多くない」という一つの共通点がありました。
100歳以上の方の食事や健康法が気になるときは、元気の秘密※100歳の健康法|食事・食べ物|100歳まで生きる を参考にしてください。
高齢者の低栄養の原因② 噛む力が弱くなってきた
「高齢になり噛む力が弱くなることによって低栄養になる」ということはとても納得できます。
食べ物は腸で消化されることにより栄養として身体に吸収されていきます。
ですので、栄養を身体に摂取するためには、食べ物が腸でしっかりと消化吸収される必要があります。
では、食べ物が腸でしっかりと消化吸収されるためには、どのようにすれば良いのでしょうか?
その方法の一つに「食べ物をよくかんで食べること」があげられます。
食べ物をよくかんで食べることにより消化が良くなり栄養がしっかりと吸収されるようになります。
高齢になるとどうしても歯が悪くなったり噛む力が弱くなります。
ですので、あまり噛まずにご飯を食べていると、消化が悪くなりあまり栄養が吸収できなくなって低栄養につながるのでしょうね。
余談になりますが、管理人tsubameに介護食が必要になったら、なるべく消化の良いものを食べたいと思っています。
例えば、
- 白だしの湯豆腐
- 黒糖きな粉コーヒー牛乳
- 野菜ジュース
- 甘酒
- アイスクリーム
といった、ソフト食やペースト食のような食事です。
介護食には一口大や軟菜食といった料理形態がありますが、一口大や軟野食はかむ力が弱くなると、消化吸収が悪くなることがあります。
消化吸収が悪くなると、高齢者の低栄養につながりますので、噛む力が弱くなると、噛む必要のないソフト食やペースト食が高齢者の低栄養対策にいいのではないかと思います。
高齢者の低栄養の原因③ 偏食するようになった(タンパク質を食べる量が少ない)
高齢者の低栄養の原因には「偏食するようになったから」という理由もあげられていました。
↓介護のおすすめ番組「シリーズ老いるショック」
動画にあるように、
- 食べたいものだけ食べるという偏食は、栄養が偏り、必要な栄養が摂取できなくなり低栄養を招く
ような気もします。
ですので、
- 高齢者の低栄養対策では「人間が必要とする栄養素を摂取できるだけの食事」を心がける
必要があるのではないかと思います。
まとめ
高齢者の低栄養の定義・原因を考えてきました。
ここでもう一度、高齢者の低栄養の原因をまとめます。
≪高齢者の低栄養の原因≫
- 食べる量が減ってきた
- 噛む力が弱くなった
- 偏食するようになった
(タンパク質を食べる量が少ない)
「どうやったら健康で長生きできるのか?」
と、多くの高齢者の方はお悩みであると思います。
「どうやったら健康で長生きできるのか?」
それは、健康で長生きするためには、やはり食事内容を気を付けることが大事といえます。
では、どんな食事が健康で長生きするために大事になるのか?
その一つのヒントが、今回ご紹介した「低栄養を意識した食事」ではないかと思います。
ただ、先ほどもお話ししたように、食べすぎは良くないと思います。
先ほどもお話ししましたが、管理人tsubame的には「食べすぎは病気のもと」と思っています。
ですので、低栄養を気にしすぎるあまり、カロリーの過剰摂取にならないように気を付けましょう。
ちなみに、管理人tsubameが調べた限りでは、長生きされてる方は食べる量が少ない(小食の)方が多いと思いました。
小食で有名な方は医師の石原さんです。
小食で健康になりたい方は医師の石原さんの本がおすすめです。
65歳の私が ぜい肉なし、メタボなし、老眼なしの超健康な理由
この記事では、高齢者の低栄養について書いてきました。
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