ベッドから車いす・車いすからベッド等に移譲する移乗介助は、身体的・体力的負担がかかります。
なので、介護ヘルパーと要介護者の方の負担を少なるするために、移乗アシスト用の介護ロボットがいろいろと登場してきています。
この記事では、介護用の移乗アシストロボットの中でも、つり上げ式の移乗アシストロボットの特徴と現状を少しほどご紹介していきたいと思います。
Contents
移乗アシストロボット|SASUKE(サスケ)・安川電機
今回ご紹介する移乗アシストロボットは、SASUKE(サスケ)と安川電機の介護移乗アシストロボット。
≪移乗アシストロボット≫
- SASUKE(サスケ)
- 安川電機の移乗アシストロボット
SASUKE(サスケ)と安川電機の移乗アシストロボットは、一人で要介護者の方を車いす等に移乗できるロボットとして開発されました。
ではさっそく、SASUKE(サスケ)と安川電機の移乗アシストロボットの特徴をみていきましょう。
ROBOHELPER SASUKE(サスケ)|マッスル株式会社
ロボヘルパーサスケは、マッスル株式会社によって開発された移乗アシストロボット。
サスケの特徴は、要介護者の方を人力で抱え上げず、機械の力で持ち上げて車いす等に介護ヘルパーが一人で移乗させることができる点にあります。
↓サスケの使用方法
動画をご覧になると分かるように、サスケを使用すると、ベッドから車いすに移乗するのにとても時間がかかります。
しかし、サスケを使うことによって、車いすへの移乗時の介護ヘルパーと要介護者の方の身体的負担がとても少なくなっていることが分かります。
全身を動かすことが難しい方の車いす等の移乗には、SASUKE(サスケ)の利用がいいと思いました。
安川電機の移乗アシストロボット
次にご紹介するのは、安川電機の移乗アシストロボット。
(安川電機の移乗アシストロボットの名前を調べてみたのですが、名前が良く分かりませんでした。)
安川電機の移乗アシストロボットは、サスケと似たような移乗方法ですが、吊り下げる部分の形状が違うことが分かります。
↓安川電機の移乗アシストロボット
安川電機の移乗アシストロボットでもサスケでもそうですが、要介護者の方は身体全体で持ち上げられている形になるので、楽に車いす移乗ができていると思いました。
ちなみに、上半身は健康で下肢筋肉が弱くなっている方の場合には、介護移乗ロボット「愛移乗くんⅡ」などの移乗サポートロボットの方が、時間的に早く移乗することができると思います。
↓愛移乗Ⅱくんの記事はこちら
介護ロボット|移乗サポートロボットhugと愛移乗くんⅡとは|トイレ・お風呂
介護ロボットの現状と今後
サスケと安川電機の移乗アシストロボットをご紹介してきました。
サスケや安川電機の移乗アシストロボットは『介護ヘルパーが一人のときでも要介護者の方を無理なく車いす移乗できるように開発された介護ロボット』です。
サスケなどの移乗アシストロボットは介護施設で活躍すると思いますが、いまのところ、サスケなどを導入している施設は少ないのではないかと思います。
サスケなどを導入している施設が少ない理由は、『費用がかかる』『2人で要介護者を持ち上げたほうが方が早い』等の理由があると思います。
今後、移乗アシストロボットの利用が介護施設で増えていくのか分かりませんが、介護ヘルパーの確保が難しくなるにつれて、移乗アシストロボットの普及が進んでいくのではないかと思います。
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