最近は、いろいろな市販品の介護食が通販で販売されてますね。
でも、市販品の介護食には刻み食や軟菜食と記載してある介護食はないと思います。
- 市販品の刻み食は何がいいの?
- 市販品の軟菜食はどれを選べばいいの?
市販品の介護食を買うとき、どの製品が刻み食や軟菜食に対応できる介護食なのか分からないこともあると思います。
そこでこの記事では、刻み食や軟菜食に対応できる市販品の介護食をご紹介していきたいと思います。
Contents
市販品の介護食|軟菜食・刻み食に対応
市販品の介護食で美味しいと人気なのは、キューピーの介護食ですね。
キューピーの介護食にはいろいろな柔らかさの介護食があるので、刻み食や軟菜食に対応する製品もあります。
ここでは一例として、刻み食や軟菜食に対応できるキューピーの介護食をご紹介します。
ここでは、刻み食や軟菜食に対応できるキューピーの介護食の区分を『容易にかめる』にしました。
≪ごはん系キューピーの介護食≫
≪おかず系のキューピーの介護食≫
以上にご紹介したキューピーの介護食が、刻み食や軟菜食に対応できる製品です。
ただ、刻み食に関しては注意点があります。
刻み食を必要とされる方は、嚥下障害(えんげ障害)の方や咀嚼障害(そしゃく障害)の方、または嚥下障害と咀嚼障害をお持ちの方がおられます。
なので、料理を小さくしないと咀嚼できないときは、その方の咀嚼力や口が開く大きさに料理を小さくすることが必要です。
※嚥下とはものを飲みこむこと
↓キューピーの介護食のカタログの調べ方
介護食通販カタログの調べ方※キューピー・クリニコ・明治|レトルト
介護食の区分について|市販品と介護施設の違い
はじめにお話ししたように、市販品の介護食には刻み食や軟菜食という製品はないと思います。
市販品の介護食に刻み食や軟菜食がない理由は、市販品の介護食にはユニバーサルデザインフードの区分表を採用しているからです。
≪ユニバーサルデザインフードとは≫
「ユニバーサルデザインフード」とは、日常の食事から介護食まで幅広くお使いいただける、食べやすさに配慮した食品です。その種類も様々で、レトルト食品や冷凍食品などの調理加工食品をはじめ、飲み物やお食事にとろみをつける「とろみ調整食品」などがあります。
ユニバーサルデザインフードのパッケージには、必ずマークが記載されています。
これは日本介護食品協議会が制定した規格※に適合する商品だけについているマークで、お客様が選び易いよう、どのメーカーの商品にも「かたさ」や「粘度」の規格により分類された4つの区分を表示しています。この区分を目安にご利用に適した商品を安心して選んでいただけます。
ユニバーサルデザインフードは日本介護食品協議会が制定した介護食の区分です。
分かりやすくいうと、市販品の介護食の柔らかさの区分といっていいと思います。
キューピーやアサヒなど市販品の介護食には、ユニバーサルデザインフードの柔らかさの区分が採用されています。
なので、キューピーやアサヒなど市販品の介護食には、パッケージにユニバーサルデザインフードの区分が表示されています。
刻み食や軟菜食の区分について
ところで、刻み食や軟菜食、また、ソフト食やミキサー食はユニバーサルデザインフードの区分にあるのでしょうか?
実は、刻み食・軟菜食・ソフト食といった区分はユニバーサルデザインフードの区分にはありません。
なので、ユニバーサルデザインフードの区分を採用しているキューピーなどの市販品には、刻み食・軟菜食という表示がされてないのですね。
実際には、刻み食や軟菜食に対応できる美味しい市販品はあります。
ただ、介護食に詳しくない方は、どの市販品が刻み食や軟菜食に対応できるのか良く分からないのが実情だと思います。
なので、この記事では、刻み食や軟菜食に対応できる市販品をご紹介しました。
ちなみに、刻み食やソフト食は介護施設で使われてる料理形態です。
刻み食やソフト食は昔からある介護食の料理形態なので、介護食といえば刻み食やソフト食を思い浮かべる方もいると思います。
ただ、刻み食・軟菜食・ソフト食などの介護食の区分は、市販品では採用していません。
市販品が採用している区分はユニバーサルデザインフードの区分になります。
「市販品の介護食はどれを選べばいいのか良く分からない」という原因は、以上に説明した介護施設と市販品の介護食の区分が違う点になるのですね。
介護食の料理形態の区分は介護施設と市販品では違います。
介護施設の料理区分を知りたいときは、このサイトにある介護食の記事を参考にしてみてください。
↓介護食の区分が良く分かる記事
介護食|一口大のメリットとデメリットとは|切り方の注意点もあり!
ペースト食とは※ミキサー食・ソフト食・ムース食・ゼリー食との違い
介護食に活躍する市販品
ここからは、介護食作りに活躍する市販品をご紹介していこうと思います。
≪介護食で活躍する市販品≫
- とろみ剤
介護食に活躍する市販品といえば、とろみ剤です。
高齢になると料理を飲みこむ力(嚥下力)が弱くなります。
嚥下力(えんげ力)が弱くなったときに活躍するのがとろみ剤です。
とろみがつけば、料理を飲みこみやすくなります。
また、お茶やみそ汁などもとろみがつけば飲みやすくなります。
このように、とろみは嚥下力が弱くなった方に欠かせないアイテムといえるのですね。
↓介護施設で人気のとろみ剤
嚥下力と誤嚥性肺炎
嚥下力が弱くなって誤嚥(ごえん)すると誤嚥性肺炎の原因になってしまいます。
※誤飲とは食べ物などを飲みこむときに気管にはいってしまうこと
誤嚥性肺炎は高齢者にとって命に係わることもあります。
そういったことから、誤嚥を防ぐためにも、嚥下力が弱くなった方には、とろみ剤が必要といえます。
↓誤嚥についての記事はこちら
誤嚥性肺炎|自宅でできる3つの誤嚥対策とは|口腔ケア・食事前介護食
まとめ
美味しい市販品の介護食で、刻み食・軟菜食に対応できるキューピーの介護食をご紹介してきました。
キューピーはユニバーサルデザインフードの柔らかさの区分を採用しているので、キューピーの介護食には、刻み食や軟菜食といった区分表示はされてません。
なので、刻み食や軟菜食の市販品を購入したいとき、どの製品を選んで良いか迷ってしまうと思います。
そのようなときは、この記事でもお話ししたように、市販品の区分『容易にかめる』を刻み食や軟菜食の代用としてみてはと思います。
もし、区分『容易にかめる』の市販品で飲みこみにくいときは、もっと飲みこみやすい区分の介護食を選ぶのがおすすめです。
市販品の介護食は、一度食べてみないと、柔らかさや食べやすさが分からないと思います。
通販では美味しい市販品の介護食がたくさんあります。
市販品の介護食が気になるときは、気になる柔らかさの介護食からお試ししてみてはいかがでしょうか?