認知症対応型共同生活介護はグループホームと呼ばれる施設のことです。
- グループホーム(認知症対応型共同生活会介護)は認知症の方を対象にした介護施設です。
グループホームについての説明を厚生労働省やWAMNETで調べてみました。
↓厚生労働省より
認知症対応型共同生活介護は、認知症の利用者を対象にした専門的なケアを提供するサービスです。
利用者が可能な限り自立した日常生活を送ることができるよう、認知症の利用者が、グループホームに入所し、家庭的な環境と地域住民との交流のもとで、食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などのサービスを受けます。
グループホームでは、1つの共同生活住居に5~9人の少人数の利用者が、介護スタッフとともに共同生活を送ります。ここに注意!
介護予防認知症対応型共同生活介護は、要支援1の人は利用できません。
引用:https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group18.html
↓WAMNET(福祉医療機構)より
認知症の高齢者が共同で生活する住居において、入浴、排せつ、食事等の介護、その他の日常生活上の世話、機能訓練を行います。
少人数(5人~9人)の家庭的な雰囲気の中で、症状の進行を遅らせて、できる限り自立した生活が送れるようになることを目指します。
要介護状態になることをできる限り防ぐ(発生を予防する)、あるいは状態がそれ以上悪化しないようにすることを目的としています。高齢者の有する能力に応じ、自立した生活を営むことができるように支援します。
引用:https://www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/kaigo/handbook/service/c078-p02-02-Kaigo-40.html
↓長寿科学振興財団より
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)を利用することの利点は、少人数の中で「なじみの関係」をつくり上げることによって、生活上のつまづきや行動障害を軽減し、心身の状態を穏やかに保つことができることです。
また、過去に体験したことがある役割、たとえば食事の支度、掃除、洗濯等をスタッフの手を借りながら各自ができる部分を行います。
家庭的でゆったりと安定した環境の中で、高齢者の失われかけた能力を再び引き出し、潜在的な力をのばすように働きかけていくことを目標としています。
引用:https://www.tyojyu.or.jp/net/kaigo-seido/chiiki-service/group.html
厚生労働省はグループホームの役割を以下のように考えていることが分かります。
≪グループホームの役割≫
- 認知症の高齢者に、家庭的な環境のなかで地域住民との交流ができる小規模な施設を提供して、その生活の中で入浴、排泄、食事などの介護や生活支援、機能訓練などを行い、能力に応じて自立した日常生活営めるようにすること。
グループホームに入居できる条件
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の方を対象にした介護施設です。
なので、グループホームに入居できる方は認知症の症状がある方になります。
≪グループホームに入居できる条件≫
- 認知症の症状がある要支援2以上の認定を受けた方
認知症ケアをしっかりとして欲しい施設をお探しのときは、お近くのグループホームから施設選びをされるのがおすすめです。
介護施設にはグループホームだけでなく、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどいろいろな種類の施設があります。
それぞれの施設の違いをまとめた記事もあるの、介護施設の違いが分からないときは参考にしてみてください。
↓介護施設の記事
認知症とは
認知症とは病気名ではなく症状のこと。
認知症は病名ではなく症状のことなので、認知症の症状は人によってさまざまです。
≪軽い認知症の症状の一例≫
- 物忘れがひどくなる
- 元気がなくなる
認知症の症状がひどくなっていくと、以下のような症状を呈するようになります。
≪認知症が進むとあらわれる症状≫
- 睡眠障害
- 暴言、暴力
- 徘徊
- 幻覚、幻聴
認知症の特徴として『身体は健康で認知症の症状を呈している』ことがあげられます。
身体が健康な認知症の方は、日常生活を問題なく送れれるように思われがちです。
しかし、身体は健康でも、認知症による物忘れ・火の消し忘れ・夜中の徘徊などの問題があります。
このような事情から、認知症の方を家族で介護するのは限界が出てくることがあります。
そうなると、家庭では認知症の方の面倒を見きれなくなり介護施設への入居せざるを得なくなります。
認知症の症状を詳しく知りたい方は認知症の方に共通する3つの特徴|妄想・記憶障害・徘徊を参考にしてみてください。
↓認知症の方とのコミュニケーション法はこちら
介護施設における認知症の問題
介護施設における認知症の問題には、次のような問題があります。
≪認知症の方の問題行動≫
- 暴言、暴力で周りに迷惑をかける
- 多くの人がいる場所で精神が不安定になる
- なれない場所にいると精神が不安定になる
- 夜中に動き回る
- など
環境の合わない介護施設に入居すると、認知症の方の精神が不安定になることがあります。
精神が不安定になると、さまざまな問題行動を起こしやすいくなります。
介護施設でもんだいこうどうを起こすと、認知症の方は施設から退去しなくてはならなくなる場合もあります。
このような方のために、家庭的雰囲気のなかで少人数で生活するグループホーム(認知症対応型共同生活介護)が作られました。
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まとめ
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)と認知症について簡単にご紹介してきました。
≪グループホームとは≫
- 認知症の症状がある方のための介護施設
- 基本的に要支援2以上から入居できる
- 5人~9人の小規模ユニットで生活
- 家庭的雰囲気を大事にする施設
- 自分でできることは自分でする施設
団塊の世代が高齢化するにつれて、認知症の方がますます増えていくと予想されています。
↓団塊の世代の高齢化問題はこちら
この記事でお話ししたように、認知症は身体のケアと同時に、一人一人に合わせた専門的な心のケアも必要になります。
このように、認知症のケアは高い専門性が必要になり、入居する介護施設により認知症の方の様子は良くも悪くもなります。
認知症の施設選びはどうすればいいの?
このように迷ったときは、まずは、グループホームや認知症に詳しい介護施設をから検討されるのがいいのではないかと思います。
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