老人ホームにはどんな種類があるの?
『老人ホーム』といえば『特別養護老人ホーム』いわゆる『特養』を思い浮かべる人が多いかも知れません。
最近は、民間企業が経営する『有料老人ホーム』や『サービス付き高齢者向け住宅』と言われる介護施設が増えてきました。
でも、『老人ホームと言えば特別養護老人ホーム』というイメージがあるのではないでしょうか?
養護老人ホーム?
多くの人にとって『老人ホームといえば特別養護老人ホーム(特養)』という図式になったのはなぜでしょうか?
↓『老人ホーム=特養』というイメージになった原因
- 介護保険法ができる2000年以前には、老人ホームと呼ばれるものは特別養護老人ホームくらいしかなかったから
2000年頃にも有料老人ホームはありました。
だだ、2000年頃は、有料老人ホームの数はいまと比べてとても少なかったのです。
なので、2000年頃までは老人ホームといえば『特別養護老人ホーム』のことだったのですね。
ちなみに、介護保険法が制定されてから民間の老人ホーム、いわゆる有料老人ホームが増えて来ました。
また、2013年頃からは、サービス付き高齢者向け住宅、グループホームが増えてきました。
このように、2000年以降に有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの民間の介護施設の数が増えた要因は、国が介護施設の規制緩和を行ったからです。
ところでなぜ、国が介護施設の規制緩和を行ったかというと、2025年問題があったからです。
↓2025年問題を知りたい方はこちら
老人ホーム・介護施設・高齢者施設の違い
『老人ホーム』には『高齢者施設』や『介護施設』など似たような言葉がありますね。
- 老人ホーム
- 高齢者施設
- 介護施設
老人ホームを探し始めた人にとっては、この違いが何なのか分からなくなっているかもしれません。
法律的に見れば、特養・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅などの介護施設の区分けは厳密にあります。
ただ、一般の人は介護の法律のことは詳しくないと思います。
そういったことから、老人ホーム・高齢者施設・介護施設は以下のような違いにとらえておけばいいと思います。
老人ホーム | 高齢者施設 | 介護施設 |
特別養護老人ホーム 有料老人ホーム |
サービス付き高齢者向け住宅 住宅型有料老人ホーム |
特別養護老人ホーム 有料老人ホーム グループホーム 介護老人保健施設 |
老人ホームと介護の関係
老人ホームは『施設の従業員から介護保険を使って介護サービスが受けられる所』と思っている方が多いと思います。
しかし、老人ホームと呼ばれていている施設でも、施設の従業員から介護保険を使って介護サービスを受けらないところもあります。
例えば、住宅型有料老人ホームは入居者の方に介護が必要になったとき、施設の職員から介護サービスを受けようと思うと、介護保険外サービスになってしまいます。
なので、住宅型老人ホームに入居してるときに介護保険サービスを使える介護を受ける場合には、施設外の居宅支援サービスと個人契約をして訪問介護や訪問看護を受ける形になります。
有料老人ホームの介護サービスの違いまとめた記事もあるので有料老人ホームの介護サービスを知りたいときは参考にしてください。
介護施設の従業員から介護保険を使って介護サービスを受けるには
ここでは簡単に述べますが、施設の職員から介護を受けるときに介護保険を使える施設は以下の施設になります。
- 介護保険サービスに分類されている介護保険施設。いわゆる介護保険3施設(特養、老健、医療型)
- 特定施設入居者生活介護事業者の指定を受けている施設
(介護付き有料老人ホーム、特定施設入居者生活介護(いわゆる特定施設)の指定を受けたサービス付き高齢者向け住宅など)
老人ホームと呼ばれる施設は何種類もありますが、それぞれの老人ホームで提供される介護サービスの内容は違うことがあります。
そういったことから、以下のポイントを踏まえた介護施設選びが大事になってきます。
- 自分がどのような介護サービスを受けたいのかを明確にすること
- 自分が受けたい介護サービスを提供している介護施設を選ぶこと
この2つのポイントを抑えて施設選びをすることによって、より自分の希望に近い施設選びができるようになると思います。
まとめ
この記事では、老人ホーム・介護施設・高齢者施設の違いを簡単に説明してきました。
文中でもお話ししましたが、現在において『老人ホーム・介護施設・高齢者施設の違いは曖昧で明確に区別されていない』のが現状です。
なので、介護関係で働いていない人は、この3つの名称の違いをあまり区別せずに使っても良いと思います。
介護施設の違いを詳しくみていくと、それぞれの違いはあります。
介護施設の違いを詳しく知りたいときは、ライフル介護などのサイトをご覧になってください。