ブレンダー食とは|エネルギー密度との関係

≪ブレンダー食とは≫

  • ブレンダー食とは「ブレンダーでペスト状にした料理」のこと。
  • ブレンダー食とミキサー食は同じ料理形態になります。
  • ブレンダーは「ミキサーのように料理をペースト状にする製品」になります。

ブレンダー食とミキサー食の違い

ブレンダー食とミキサー食は同じ料理形態になります。

ブレンダー食とミキサー食は名称が違いますが、どちらも同じ料理形態になります。

ブレンダー食もミキサー食も「料理をペースト状にして食べやすくする料理」になります。

ブレンダー食とミキサー食の違いをあげるとすれば、

  • 料理をペースト状にするときブレンダーを使うかミキサーを使うかの違い

だけになります。

ブレンダーを使っても、ミキサーを使っても、出来上がる料理は同じになります。

そういったことから、ブレンダー食とミキサー食は同じ料理形態になります。

↓関連記事

ペースト食とは※ミキサー食・ソフト食・ムース食・ゼリー食との違い

ブレンダー食と介護食

管理人tsubameは、特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・グループホーム・サービス付き高齢者向け住宅など、いろいろな種類の介護施設で働いてきました。

働いてきたどの介護施設にもブレンダー食はありませんでした。

いろいろな介護施設の料理形態を調べてみても、ブレンダー食を提供している介護施設は見つけられません。

では、介護施設ではブレンダー食は提供されていないのでしょうか?

この点についての私見を述べると、

  • ブレンダー食=ミキサー食で、多くの介護施設ではミキサー食は提供されている

と考えます。

介護施設の介護食とブレンダー食

介護施設では、おかゆ・味噌汁などのミキサ―食を作るとき、ミキサーを使用するところが多いと思います。

  • 介護施設でミキサー食を作るとき、作るミキサー食の量が多いときは「普通のミキサー」を使います。
  • 少量の、例えば、1人2人分くらいのミキサー食を作るときは、ハンドミキサー(ハンドブレンダー)を使うこともあります

このように、介護施設では、ミキサー食を作るとき、ミキサー食やハンドブレンダーを状況によって使い分けます。

そして、ミキサーやブレンダーで作った固形化しない介護食は、ミキサー食として提供します。

↓関連記事

介護食|きざみ食・軟菜食など分かりやすく解説|刻み食

市販のブレンダー食

ブレンダー食は「かまなくて良い介護食」として利用されています。

市販品の「かまなくて良い介護食」には、キューピー・アサヒなど、いろいろな製品があります。

キューピーやアサヒなどの「かまなくて良い介護食」は、料理区分としてブレンダー食やミキサー食とは表示されていないと思います。

ですが、キューピーやアサヒなど市販品の「かまなくて良い」区分の介護食は、ミキサー食(ブレンダー食)と同じ料理形態になります。

「介護施設と市販品の介護食の料理区分の違い」についてまとめた記事もあります。

市販品の介護食の料理区分を詳しく知りたい方は、キューピー介護食※区分4・区分3に相当するやさしい献立はこれ♪レトルトを参考にしてください。

ブレンダー食と名前がついている市販品

市販品の中には、「ブレンダー食」と名前がついている製品もあります。

≪市販品のブレンダー食≫

ニュートリーのブレンダー食の説明には、以下のように記載されてあります。

自然の素材を味付けしたおいしいメニューをミキサー加工で仕上げました。噛まずにそのまま食べられ、1袋200kcalのエネルギーを補給できます。長期保存が可能なので、非常食・保存食にも適しています。
出典:https://www.nutri.co.jp/products/br_mix/

上記の説明にあるように、ニュートリーのブレンダー食はミキサー加工で作られています。

以上のことから、「ブレンダー食とミキサー食は同じ」といえることが分かります。

ニュートリーはとろみ剤や固形化補助食品が有名な食品メーカーで、ニュートリーの製品は介護施設などでもよくつかわれています。

とろみ剤や固形化補助食品は、介護食(とくにミキサー食やソフト食)を作るときに必要な食品になります。

とろみ剤や固形化補助食品の使い方などを知りたいときは、とろみ剤・固形化補助食品の関連記事を参考にしてください。

↓関連記事

ペースト食作り方※とろみ剤や「まとめるこ」など使用|簡単介護食

固形化補助食品・とろみ剤とは|種類・比較表・非加熱|半固形化補助粉末

介護食品メーカー一覧表|厳選25社|個人向け・病院施設向け企業

ブレンダー食のエネルギー密度

ブレンダー食とエネルギー密度の関係について、気になる方もおられると思います。

基本的に、ブレンダー食は「料理をハンドブレンダーやミキサーでペースト状にした料理」になります。

ですので、普通の料理をミキサーにかけてブレンダー食にしても、エネルギー密度は変わるりません。

ただ、普通の料理をブレンダーやミキサーにかけてペースト状にするには、料理にある程度の水分がないと上手くできません

そういったことから、水分を加えないと上手くペースト状のブレンダー食にならない料理は、水分を加えた分だけエネルギー密度が小さくなります。

例えば、おかゆ・味噌汁・スープ・シチューなど水分の多い料理は、そのままミキサーにかけてペースト状にできますので、エネルギー密度は変わりません。

※とろみ剤でとろみをつけるときは、エネルギー密度は少し変わると思いますが、そこまで気にするほどではないと思います。

一方、煮物・焼ものなどの料理をブレンダー食にするには、水分を加えてミキサーにかけます。

このとき、水分を加えただけ、エネルギー密度は小さくなります。

このように、

  • ブレンダー食のエネルギー密度については、ペースト状にする料理によって変わってくることがある

といえます。

ブレンダー食のエネルギー密度の変化を知りたいときは、料理のカロリーから水分を加えた量のエネルギー変化を計算しましょう。

おすすめのハンドブレンダー

ご家庭でブレンダー食を作るときには、ハンドブレンダーがお手軽なのでおすすめです。

アマゾンにはいろいろなハンドブレンダーがあります。

ここでは、おすすめのハンドブレンダーをご紹介します。

≪おすすめのブレンダー≫


ティファール(T-FAL) ハンドブレンダーベビーマルチ HB65H8JP

ティファールのハンドブレンダーがおすすめの理由は、「作りがしっかりしている」と思うからです。

ハンドブレンダーを使うと分かりますが、ハンドブレンダーはアタッチメントの部分にガタがきやすい製品といえます。

ですので、

  • ハンドブレンダー選びでは作りがしっかりしている製品を選ぶことが大事

といえます。

ティファールは品質的に高評価を得ているブランドですので、ハンドブレンダーも作りがしっかりしていると思います。

このティファールハンドブレンダーには「少量のペースト食にも対応できるので使いやすい」という口コミ評価があります。

≪ティファールハンドブレンダーの口コミ≫

「離乳食をフードプロセッサーで作ろうと思ったら、量が少なすぎてうまくペースト状にならず…。
そんなときにこちらの商品を見つけました。他のブレンダーも検討していましたが、少量用の刃が付いているのでこちらにしました。
他のブレンダーを試したことがないのですが、少ない量(人参20gとか…)でも滑らかになります。」

「離乳食づくりのために購入しました。購入にあたり各社のブレンダーを比較しましたが、少量対応のアタッチメントが付いているというのがこちらの商品の特徴です。
周囲から、たくさん作って冷凍作り置きするから、少量は使い道ないよと言われていました。しかし離乳食初期はそんなに量を食べないので、作り置きもそんなに作らなかったうちの離乳食スタイルにはぴったりでした!結局、1週間で使い切りたい量しか作らなかったためすごく適しています。(わたしは3種類くらいの野菜を製氷皿の4ブロック分ずつくらい作っていました)」

出典:amazon

ハンドブレンダーには、いろいろな製品があります。

安いハンドブレンダーから、価格の高いハンドブレンダーまでありますね。

ハンドブレンダー選びで迷ってしまう…。

このようなときは、価格が少し高くても作りのしっかりしたハンドブレンダーの購入がおすすめです。

まとめ

ブレンダー食について、

  • ブレンダー食とは
  • ブレンダー食とミキサー食の違い
  • ブレンダー食のエネルギー密度
  • おすすめのハンドブレンダー

までをご紹介してきました。

ブレンダー食は「ハンドブレンダーやミキサーをペースト状にした料理」ですので、基本的にブレンダー食とミキサー食は同じ料理形態になります。

ブレンダー食やミキサー食は「かまなくて良い料理」として、介護食に利用されています。

ブレンダー食やミキサー食には市販品もありますので、市販品を組み合わながら、ご家庭でブレンダー食作りを行ってみてはいかがでしょうか?

↓関連記事

嚥下食・嚥下調整食のおすすめのレシピ本