90歳を超えても、現役で料理研究家をされてる方もおられます。
介護食を作っている管理人tsubameは、「長年料理を作り続けてきて90代になった方が、どのような『料理への想い』を持っているのか」が気になります。
そこで、91歳・92歳の料理研究家の方が書かれた本を読んでみることにしました。
91歳・92歳の料理研究家の方の本
(画像は管理人tsubameのkindle)
管理人tsubameが読んだ90代の料理研究家の方の本は次の本です。
≪90代の料理研究家の本≫
- いのち愛しむ(桧山タミ)
- 食は生きる力(城戸崎愛)
- のんきに生きる(鈴木登紀子)
さっそく、90代の料理研究家の方がどのような『料理への想い』を持たれているのかを見ていきましょう。
いのち愛しむ、人生キッチン|桧山タミさん
『いのち愛しむ、人生キッチン』を書かれたのは92歳のときの桧山タミさん。
桧山タミさんは、大正15年に福岡市でお生まれになりました。
桧山タミさんは17歳のころに料理を本格的にはじめ、以来70年以上、料理を糧として生きてこられたそうです。
≪桧山タミさんの信念≫
くよくよせず、おおらかに生きる。
鳥や草花のように自分も自然の一部と思って暮らすこと。
料理をつくる手に祈りを込めること。
「神さまの心にそう一日を過ごす」
子どもの頃から毎日そう思って生きています。
引用:いのち愛しむ、人生キッチン
長生きしている人の秘訣を聞いてみると、大体「くよくよしない」という答えが返ってきます。
どんな人でもくよくよするものでしょうが、くよくよするのは良くないと思って「くよくよしないように努力することが大事」なのでしょうね。
92歳になった桧山タミさんの『料理への想い』には、どのようなものがあるのでしょうか?
著書の中から、管理人tsubameが気になったところをピックアップしてみます。
≪桧山タミさんの料理への想い≫
「自分のからだは、自分で治そうとする人にしか治せません。食べ物より良いお薬はないでしょう。」
「旬の食材を食べる。」
「料理は科学。食材が教えてくれる自然の「理」が分かってくると料理が自由になって面白くなります。」
「自分の美味しいは作り出すもの…」
引用:いのち愛しむ、人生キッチン
桧山タミさんの『料理への想い』はいろいろと本に書いてありました。
桧山タミさんにとって『料理は健康だけでなく生活そのものをも楽しくしてくれるもの』であることが分かりました。
『いのち愛しむ、人生キッチン』には料理のことだけでなく、桧山タミさんの人生哲学もたくさん書かれています。
長年料理に携わってこられた桧山タミさん。
桧山タミさんの『いのち愛しむ、人生キッチン』が気になるときは、amazonの口コミが参考になるのでおすすめです。
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食は生きる力|城戸崎愛さん
『食は生きる力』を書かれたのは91歳のときの城戸崎愛さん。
大正14年生まれの城戸崎愛さんの『料理への想い』は、次の言葉に集約されていました。
≪城戸崎愛さんの料理への想い≫
そんなわたしが一番大切に思っていること、それが食です。
「食べることは、生きること」
この短い言葉に込めた想いを、どうお伝えしましょうか。
引用:食は生きる力
城戸崎さんは二十歳で結核になられますが、無事に快癒されます。
その後、30代では手術が必要な病気にもなられました。
詳しくは『食は生きる力』に譲りますが、入院生活が城戸崎愛さんの料理家としての原点になっているそうです。
城戸崎愛さんは、料理家になったことについて著書に次のように書かれています。
≪料理家になった経緯≫
料理に関わる仕事に就こうなんて、考えもしなかったですね。
それがめぐりめぐって、何度も命拾いした私が、もっと健康になりたい、誰かの喜ぶ顔が見たいと料理と向き合ううちに、この道に進むことになりました。
…生き残った私にしかできないことをしよう、と。こうして、料理家への道を歩み始めました。
引用:食は生きる力
城戸崎愛さんの「前に進んでいく気持ち」が、「料理人としての道に進む力」になったことが分かります。
100歳を超えても元気で活躍された昇地三郎さんや日野原重明さんも、著書の中で「前に進むことが大事」といわれています。
90歳100歳の方の言葉には説得力があるので、「人生で困難が起こっても前に進むことで道が開ける」のかなと思えるようになりました。
昇地三郎さんや日野原重明さんの本が気になるときは『元気の秘密※100歳の健康法|食事・食べ物|100歳まで生きる 』を参考にしてみてください。
城戸崎愛さんの著書『食は生きる力』には、城戸崎愛さんの料理に対する想いの他にも身体にいい、いろいろな料理のレシピや人生訓がたくさん書かれています。
≪レシピの一例≫
- レタスの野菜あんかけ
- フレンチトースト
- ポタージュ・ペイザンヌ
- さっぱりポテトサラダサ
- 五目酢あえ
- など16レシピ
いくつになっても前向きに進んでいきたい方には、城戸崎愛さんの『食は生きる力』はおすすめです。
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のんきに生きる|鈴木登紀子さん
『のんきに生きる』を書かれたのは92歳のときの鈴木登紀子さん。
大正13年生まれの鈴木登紀子さんの『料理への想い』は、どのような想いなのでしょうか?
≪鈴木登紀子さんの料理への想い≫
人間の身体を作るのは食べ物です。旬のもの、美味しいものを食べていると、身体だけでなく、気持ちも自然にゆったりとほぐれてきます。
美味しいものを作り、食べてもらうのは、至福であるとよく言われます。まさしく、その言葉の通りです。そして、その幸せは、必ず自分に戻ってきます。
「ああ、おいしい」は、生きる力になり、生きがいになるのです。
引用:のんきに生きる
「料理はおいしいものを食べるというだけでなく、人間の生きがいそのものになる。」
鈴木登紀子さんのこの言葉は、老人ホームで料理を作っていた管理人tsubameも実感できる言葉です。
介護施設に入ると楽しみが少なくなります。
では、介護施設での楽しみは何かというと、その楽しみの一つが料理なのですね。
それだけ、「料理は人にとってとても大切なもの=生きがい」といえるのだと思います。
鈴木登紀子さんの著書については「90歳で現役の本|医者・ピアニスト・料理研究家・絵本作家|健康の秘訣 」でもご紹介してます。
お時間があるときは、ご覧になってみてください。
まとめ
91歳92歳の3名の料理研究家の方の『料理への想い』を見てきました。
≪90代の料理研究家の本≫
- いのち愛しむ(桧山タミ)
- 食は生きる力(城戸崎愛)
- のんきに生きる(鈴木登紀子)
桧山タミさん・城戸崎愛さん・鈴木登紀子さんに共通する『料理への想い』は『食が健康を作る』という点にありました。
90代まで料理を作り続けることによって、改めて食が人間の健康にとても大切なものであることが実感できるのでしょうね。
80歳・90歳・100歳までも健康でいられるように、いつも『食が健康をつくる』という言葉を思いながら料理を食べましょう。
この記事では、90代の料理研究家の方の本をご紹介しました。
このサイトには100歳の方の本もご紹介した記事もあります。100歳の方の人生哲学が気になるときは、『100歳の方が書いた本の記事』もご覧になってみてください。
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