高齢者の歩行アシストの未来~立ち上がれないから歩けるへ向けて~

高齢になると「年齢的な足の筋肉が衰えや運動量の減少」から、下肢筋肉が低下してしまいます。

足の筋肉が低下しすぎると、立ち上がれなくなったり、歩くことが困難になることもあります。

また、高齢になると何かのきっかけで突然、「立ち上がれない、歩けない」ということが起きることもあります。

このサイトの管理人tsubameは一度、昨日まで歩かれていた高齢者の方が、次の日には「立ち上がれない」と動けなくなった場面に出会ったことがあります。

このように、高齢になると「立ち上がれない・歩けない」といったことが身近になってしまいます。

そこでこの記事では、「高齢になると抱かざるを得ない歩けなくなることへの不安」を少しでも明るい希望に変えられるように、

高齢者の立ち上がり補助や歩行サポートをしてくれる機器や、これからの「立ち上がり・歩行アシスト機器の展望」についてご紹介していこうと思います。

高齢者の歩行アシストマシン|立ち上がれないから歩けるへ向けて~

最近は、介護ロボットの開発が進んでいますが、高齢者の歩行や立ち上がりをアシストしてくれる機器も登場してきています。

ここでは、高齢者の歩行アシストしてくれる機器を2つご紹介していきます。

≪歩行アシスト機器≫

  • HAL下肢自立支援用下肢タイプ
  • HONDA歩行アシスト

HAL自立支援用下肢タイプ|高齢者の歩行アシスト


出典:https://www.cyberdyne.jp/products/fl05.html

「HAL自立支援用下肢タイプ」は、立ち上がれないから歩けるように、下肢をサポートしてくれる歩行アシストマシンです。

HALはサイバーダインという会社が開発した機器です。

サイバーダインは、自立支援用下肢タイプのような歩行補助タイプの機器や、腰の負担を減らすタイプの機器など、人の動きの負担をサポートしてくれるマシンを開発している会社です。

HAL自立支援用下肢タイプは、高齢者に限らず、さまざな事情で歩くことが困難になった方の歩行や立ち座りをアシストしてくれます。

≪HAL自立支援用下肢タイプとは≫

本製品(HAL自立支援用下肢タイプ)は立ち座りや歩行動作に不自由を感じる方、補助が必要な方を対象としています。

出典:https://www.cyberdyne.jp/products/fl05.html

HALはさまざまな病院や老人ホーム・高齢者施設で利用されています。

ではここで、HALがどのように高齢者の歩行をサポートするのかを動画で見てみましょう。

↓高齢者の歩行をサポート

動画をご覧になると分かるように、HALは高齢者の歩行をしっかりとアシストしてくれます。

ですので、下肢筋力が弱くなって歩くリハビリが難しいときでも、HAL自立支援用下肢タイプを利用すれば効果的な歩行リハビリが可能になるのですね。

(2020年4月現在、HAL自立支援用下肢タイプの個人向け販売は行っていません。)

HONDA歩行アシスト


出典:https://www.honda.co.jp/walking-assist/about/

HONDA歩行アシストは、「太ももの動きをカバーして、足の筋肉が低下した方や足をうまく動かせない方の歩行をアシストするマシン」です。

「HONDA歩行アシスト」は「HAL自立支援用下肢タイプ」のように足全体をサポートするのではなく、太ももをサポートします。

ですので、ひざから下の自由度があるHONDA歩行アシストは、比較的楽な歩行ができるのではないかと思います。

↓HONDA歩行アシストの利用場面

↓HONDA歩行アシストを使った歩行リハビリ

HONDA歩行アシストは、病院老人ホーム高齢者施設などで活躍していますが、2020年4月時点では、一般の人には市販されていません。

HONDA歩行アシストを導入している病院・老人ホーム・高齢者施設分かるリンクを貼っておきますので、HONDA歩行アシストの導入施設が気になるときは参考にしてください。

≫HONDA歩行アシスト導入施設一覧

これからの歩行アシスト機器について

高齢者の歩行を補助してくれる動力型の歩行アシスト機器として、

  • HAL自立支援用下肢タイプ
  • HONDA歩行アシスト

をご紹介してきました。

『HAL自立支援用下肢タイプ』と『HONDA歩行アシスト』は個人向けに市販されていません。

市販されてない理由は、多分、『HAL自立支援用下肢タイプ』と『HONDA歩行アシスト』は医療機器であるからだと思います。

家庭で間違った使い方をして、ケガや事故につながる恐れがあるのが市販されていない理由だと思います。

このような事情から、個人ではまだ「動力型歩行アシスト機器」を使うことはできません。

しかし、科学技術は常に進歩していますので、あと10年もしたら、高齢者の歩行アシストや立ち上がりをサポートしてくれる機器が、一般向けに販売されているのではないかと思います。

立ち上がれないから歩けるようになるために、

歩けないから歩けるようになるために、

今後の高齢者の立ち上がりアシスト・歩行アシスト機器の未来に期待していきたいと思います。

最後になりましたが「無動力の歩行アシスト機器」についてご紹介します。

2017年6月に登場した「無動力歩行アシスト機アルク」は、個人でも買える無動力歩行アシスト機です。

↓無動力歩行アシスト機アルク

アルクは、バッテリーを必要としないので、コンパクトで扱いやすいのが特徴の歩行アシスト機器です。

アルクは自力で歩くことができない方は使用できませんが、自力で立ち上がって歩ける方には、活躍する場面が多いのではないかと思います。

公式サイトのリンクを貼っておきますので、アルクが気になったときは公式サイトをご覧になってみてください。

アルク|IMASEN

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