兆候は?誤嚥性肺炎の観察項目とは|高齢者と嚥下障害|介護食

高齢になると、誤嚥(ごえん)が起きやすくなるといわれています。

誤嚥(ごえん)とは、唾液・食べ物・飲み物などが気管や肺に入ること。

分かりやすくいうと、誤嚥とは、物を飲みこむ力(嚥下力)が弱くなり、食べ物などが間違って肺に入ってしまうことをいいます

誤嚥が起きる原因は、ものを飲みこむ力が弱くなり、うまくものを飲み込めなくなることがあげられます。

※上手くものを飲み込めないことを嚥下障害といいます。

とくに、高齢になると喉(のど)の筋肉が衰えてきますので、ものを飲みこむ力が弱くなり誤嚥が起きやすくなるのですね。

誤嚥(ごえん)が起きるとどうなるのでしょうか?

誤嚥を起こして、肺にものが入ると肺炎になることがあります。
※肺炎とは肺が細菌により炎症を起こしている症状のこと

誤嚥が原因で肺炎になることを誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいますが、高齢者の方は体力や抵抗力が弱くなっていますので、誤嚥性肺炎になりやすい傾向があります。

2016年に厚生労働省が発表したデータによると、 肺炎患者の約7割が75歳以上の高齢者であり、高齢者の肺炎のうち7割以上が誤嚥性肺炎によるものとされています。

このように、高齢者にとって肺炎、とくに誤嚥性肺炎は身近なものなのですね。

そして、65~79歳の死亡原因の4位、80歳~100歳の死亡原因の3位が肺炎になっています。

以上のことを考えると、高齢者にとって誤嚥(性肺炎)は、命にかかわることと言うことが分かりました。

誤嚥性肺炎の徴候と観察項目|自宅でできること

誤嚥性肺炎の徴候や症状にはどのようなものがあるのでしょうか?

誤嚥性肺炎の徴候や症状

  • 熱が出る
  • 咳き込む
  • 呼吸が苦しい
  • 元気がない
  • 食欲がない
  • などなど

一般社団法人『日本呼吸器学会』では、誤嚥性肺炎の症状について次のように説明しています。

発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状です。しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。
引用:日本呼吸器学会

このように、誤嚥性肺炎の徴候は、熱が出る・咳き込む・などの分かりやすい症状もあれば、元気がない・食欲がないといった分かりにくい症状まであるのが特徴なのですね

じっさいに、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の診断は難しいものがあるよで、病院で風邪と診断されたけど、実は肺炎だった…ということもあるそうです。

誤嚥性肺炎の観察項目

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)の徴候や症状は、分かりやすいものから、分かりにくいものまであることが分かりました。

ですので、嚥下力が弱い・嚥下障害がある高齢者の方が身近におられるときには、つねに誤嚥をしていないか、また誤嚥性肺炎になっていないかに注意する必要があります。

ここでは、ご家庭でできる誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を見分ける観察項目をご紹介していきたいと思います。

誤嚥性肺炎の観察項目

  • 熱が出る
  • 咳き込む
  • 呼吸が苦しい
  • 元気がない
  • 食欲がない
  • などなど

誤嚥性肺炎の観察項目をご紹介しましたが、誤嚥性肺炎の観察項目は、先ほどお話ししました誤嚥性肺炎の徴候・症状の項目と一緒なのですね。

先ほどもお話ししましたように、誤嚥性肺炎の徴候・症状は分かりやすいものから分かりにくいものまであります。

ですので、熱がでたりすれば「肺炎かもしれない」と気がつきやすいですが、元気がないだけでは、肺炎になっていても気がつかないことがあります。

以上のことから、誤嚥性肺炎の観察項目では、『常に高齢者の身体の状態の変化を注意深く観察すること』がとても大事ということが分かりました

誤嚥性肺炎と介護食|嚥下障害に合わせた食事が大事

誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)と兆候・症状・観察項目についてお話ししてきました。

誤嚥性肺炎を防ぐには、嚥下障害・嚥下機能に合わせた食事を食べることがとても大切になってきます。

嚥下障害・嚥下機能に合わせた食事とは、分かりやすくいえば介護食のこと。

嚥下障害には症状の大小があるように、介護食にも嚥下障害の症状に合わせた介護食があります。

ですので、誤嚥(ごえん)を起こさないために、ご家庭でも嚥下機能に合った介護食を提供するよう心がけましょうね。

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