介護食|一口大のメリットとデメリットとは|切り方の注意点もあり!

介護食にあまり縁がない方にとって、介護食における一口大という言葉は聞きなれない言葉かも知れません。

 

介護施設における一口大とはどのようなものなのか?

一口大のメリットとデメリットってあるの?

以上のことをこれから、簡単にご紹介していきたいと思います。

介護施設における一口大とは|どれくらいの大きさなの?

介護施設における一口大とは、次のような方に最適の食事形態になります。

基本的には噛む力はあるけど…、

  • 料理を噛み切るのが困難な方
  • 口を大きく開けるのが困難な方
  • 箸を使うのが困難な方

一口大の大きさ

一口大の料理とはどのくらいの大きさかというと、一般的にはティースプーンに乗るくらいの大きさと言われています。

ティースプーンに乗るくらいの大きさの料理は、ちょうど口に入れやすく、また、口の中で噛みやすい大きさ。

ということで、一口大の目安はティースプーンに乗るくらいの大きさになっています。

ちなみに、介護施設において一口大の料理を提供する方は、料理をかみ砕く力がある方が条件になります。

ものをかみ砕く力がないと、いくら料理を小さくしても物を丸呑みしてしまいます。

ものを丸呑みすると、料理が肺に入る(誤嚥:ごえん)危険や、料理がのどに詰まる(窒息)危険が高くなってしまいます。

また、丸呑みされた料理は消化が悪く、栄養を上手く吸収できないことにもつながります。

ですので、一口大を提供する方は、料理をかみ砕く力がある方が条件になるのですね。

介護食における一口大の3つのメリット

介護食における一口大のメリットは、先ほどご紹介しました方におすすめの食事形態であるということです。

  • 料理を噛み切るのが困難な方
  • 口を大きく開けるのが困難な方
  • 箸を使うのが困難な方

一口大のメリット①

噛む力はあるけど、ものを噛み切る力がない方には、一口大はおすすめです。

簡単に言うと、前歯は良くないけど、奥歯は問題がないというような感じです。

また、入れ歯ですと、どうしても噛み切る力が弱くなりますので、一口大のメリットが生きてくると思います。

一口大のメリット②

口を大きく開けるのが困難な方にとっても、一口大はメリットが大きい食事形態になります

高齢になるとどうしても身体の筋肉が弱くなってきます。

口を開けるのも同様で、高齢になると口を開けにくくなる方もおられます。

口を大きく開けることが困難になると、料理を噛み切ることも困難になってきます。

ですので、口を大きく開けることが出来ない方にも、一口大の料理形態のメリットを感じることができると思います。

一口大のメリット③

箸を使うのが困難な方にも、一口大はメリットがあります。

料理を食べるとき、例えばかぼちゃの煮つけを食べるときは、箸でかぼちゃの煮つけを口に入る大きさにして食べる方が多いと思います。

※そのままかぼちゃの煮つけを丸かじりする方もおられるとは思いますが…。

介護施設に入居されておられる方の中には、料理を食べる力は問題なくても、箸を上手く使えない方も多くおられます。

ですので、箸を上手く使えないけど食べる力に何の問題もない方には、一口大はメリットがある食事形態といえます。

介護食における一口大の注意点|切り方が大事

介護食において、一口大を作るときの注意点があります。

その注意点とは、料理を一口大にするときの切り方(切る方向)があるということです。

「一口大の切り方に決まりがあるの?」

このように思われる方も多いかも知れません。

また、介護食を作っている方でさえ、基本的な一口大の切り方を知らない方も実際にはおられます。

では、介護食における一口大を作るとき、次のかぼちゃに煮つけをどのように一口大にすれば良いと思いますか?

介護食における一口大の基本的な切り方

かぼちゃの煮つけで例をとりましたが、先ほど挙げたかぼちゃの煮つけ(画像)を一口大にする場合は、次のように切ります。

良い一口大の切り方

介護食における一口大の基本的な切り方とは、スライスになるように切るということです。

※かぼちゃの煮つけの一口大では、皮を取ることの方が多いです。

なぜ、介護食における一口大の切り方はスライスが基本なのでしょうか?

介護食の一口大の切り方がスライスが基本の理由

  • 少ない力でも料理をよくかむことができるため。
  • 間違って丸呑みしたときに喉に詰まりにくくするため。

介護食の一口大の切り方がスライスである理由は、少ない力でも料理をよくかむことができるため。

料理の厚みが薄いと、少ない力でも料理をかむことができますので、お口の負担がすくなく食事を楽しむことができるのですね。

また、一口大の形がスライスであれば、勢いが余って万が一料理を飲み込んだときにも、喉に詰まりにくいといわれています。

ですので、先ほどのかぼちゃの例を挙げると、次のような一口大の切り方は良くないと介護施設では考えられているのですね。

▽良くない一口大の例

介護施設における一口大の切り方|サンプル

ここで、いろいろな料理の介護食における一口大の切り方について、管理人tsubameの方法を一例としてご紹介していきたいと思います。

▽サバの塩焼き

▽サーモン

▽食パン

▽いちご

介護食における一口大|まとめ

介護施設における一口大の基本的な切り方をご紹介してきました。

今回ご紹介した一口大の切り方は、どの介護施設でも採用されている切り方かというと、実はそうではありません。

しかし、介護施設の基本的な一口大の切り方は、「スライスに切る」という切り方が主流になってきています

2000年位までは、民間の介護施設が発達していませんでしたので、介護食の技術の発展もあまり進んでいないのが現状のようでした。

しかし、2000年に介護保険法ができて以来、民間企業が介護施設に進出。

介護ビジネスが始まるとともに、よりユーザー(入居者)の方に喜んでもらえるような介護食が発展してきています。

ですので、介護食においていままで常識であったことが、少しずつ変わってきているのですね。

介護食の変遷の一例

このように、いままでの常識と新しい常識が混ざり合っているのが、いまの介護食の現状なのです。

ですので今回、介護食における一口大の一般的な内容は、すべての介護施設で行われているとは言えません。

しかし、今回ご紹介しました一口大の切り方(スライスに切る方法)を採用する介護施設が増えてきていると思います。

なぜそのように思うのかといいますと、いくつかの施設で働いてきて、一口大の切り方をスライスにする施設が多くなっていると実感しているからです。

「介護食における一口大の切り方が知りたい。」

このようにお悩みの方には、今回ご紹介しました、一口大の切り方をご参考にされてみてはいかがでしょうか?

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