介護付き・住宅型・健康型|有料老人ホームの種類を分かりやすく解説|多くのサイトを見たけど分からなかった方におすすめ

この10年で増えて来た介護施設に有料老人ホームがあります。

  • 有料老人ホームとはどのような施設なのか。
  • 有料老人ホームの3つの種類の違いは何であるのか
  • 有料老人ホームの役割は何であるのか

など、有料老人ホームに関することをこれから見て行きたいを思います。

有料老人ホームとは


有料老人ホームの定義は以下になります。

有料老人ホームとは、1人以上の老人を入居させ、以下の①?④のサービスのうち、いずれか(複数可)を提供している施設。①食事の提供②介護(入浴、排泄、食事)の提供③洗濯、掃除等の家事の提供④健康管理の①~④のサービスのいずれかを提供を行う施設のこと。

有料老人ホームの定義は上のようになっていますので、老人を1人入居させ食事を提供すれば、とりあえず老人ホームと名乗ることは出来るようです。

現在、有料老人ホームには3つの種類があります。

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 健康型有料老人ホーム

健康型有料老人ホームは自立されている方が対象になりますので、基本的には介護サービスの提供は行っていません。

この記事では、介護保険サービスから見た介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの違いを説明していきたいと思います。

介護付き有料老人ホームの特徴

介護付き有料老人ホームとは、特定施設入居者生活介護事業者に指定されている施設になります。

介護付き有料老人ホームで介護保険サービスを受ける時は、特定施設入居者生活介護サービスを利用して入居している施設の従業員から介護サービスを受ける事が出来ます。

また介護付き有料老人ホームに入居すると、今まで個人的に利用していた訪問介護や訪問看護などの居宅支援サービスは介護保険を使っての利用はできなくなります。

介護付き有料老人ホームの特徴として、契約によりますが介護付き有料老人ホームを終の住処と考えて入居される多くいるのが特徴です。

住宅型有料老人ホームの特徴

住宅型有料老人ホームとは、特定施設入居者生活介護事業者の指定を受けていない有料老人ホームになります。

住宅型有料老人ホームに入居している場合、施設の従業員から介護保険サービスを利用して介護を受けることは出来ません。

では住宅型老人ホームに入居されている方が介護保険を利用して介護を受けてい場合、訪問介護・看護などの介護保険サービス事業者(訪問介護など)に個人契約で申し込んで施設にきてもらう必要があります。

住宅型老人ホームでは施設の従業員は介護保険法上、介護保険を使った介護サービスを入居者の方に提供することができなのです。そのかわり介護保険が適用されない(10割負担)サービスは提供しても良いことになっています。

住宅型有料老人ホームのもう一つの特徴は、施設の介護サービスにあまり力を入れていません。また、住宅型有料老人ホームは終の棲家にならない施設が多いですので、入居者の方の介護度が大きくなると施設から退去する契約が行なわれているのが一般的です。

介護付き有料老人ホームと住宅型老人ホームの違い

介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームでの、介護が必要になった時の介護保険サービスの違いをあげましたが、良く分からない方が多いと思います。

介護付き有料老人ホームと住宅型老人ホームの最も大きな違いは、施設の毎月の料金の中に介護サービス料が含まれているかいないかの違いと言っても良いでしょう。大まかに言えば、

  • 介護付き有料老人ホームは月額料金の中に介護サービス料が含まれている。
  • 住宅型有料老人ホームは月額料金の中に介護サービス料が含まれない。

このように考えると介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホームの違いが分かりやすいと思います。

  • 介護付き有料老人ホームは、『介護付き』老人ホームなので施設のサービスに介護がついている。
  • 住宅型有料老人ホームは、『住宅型』老人ホームなので(施設の)部屋に訪問介護事業者が来て介護を受ける。

と言う感じです。

有料老人ホームの役割の変遷

どうして有料老人ホームは、

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型老人ホーム
  • 自立型有料老人ホーム

の3つの種類に分かれたのでしょうか。それは時代の要請によりこの違い(3つの種類)が生まれたと考えます。

有料老人ホームの変遷

老人ホームとはもともとは一般的に特別養護老人ホーム(特養)を指し示す言葉でした。また1990年代なかばくらいまでは、有料老人ホームはほとんど一般的には認知されていない状態でした。

日本の高齢化が進んで行く中で、特別養護老人ホームの数だけでは介護施設の数が足りないことが予測されはじめ、2000年の介護保険法の制定とともに有料老人ホームの数も急激に増えて行きます。

有料老人ホームの目的としては、初めにお話ししましたように、ついの住処の役目はほとんどもっていなかったように思われます。老人ホームの定義を読む限り、老人ホームとは身の回りの生活ができなくなった高齢者の世話をする施設とだけ受け取ることができるからです。

一般的に老人ホーム呼ばれる施設は、終の棲家になると思われているかも知れませんが、介護が必要な方で、終の棲家になるのは特別養護老人ホームと一部の介護付き有料老人ホーム、最近では極一部のサービス付き高齢者向け住宅だけであると思います。

介護が必要な方の多くは特別養護老人ホームを選びます。しかしご存知のように特別養護老人ホームは待機者の人数が多くすぐには入れません。

介護施設に入りたいけど入れない方の受け皿として有料老人ホームは発達してきました。とり合えず有料老人ホームに入居して、それから特養に移動するパターンですね。

特養としての受け皿の役目は終わり?

今まではこのパターンでもよかったのかもしれません。しかし近年では高齢者の数の増加と平均寿命が長くなったことで、このパターンがうまく行かなくなってきたと考えられます。

特養に入りたいけど待機人数が多いのですぐには入れない。でもどこかの施設には入らなければいけない。という事で有料老人ホームに入ります。

有料老人ホームに入って特養の待機待ちをしているけど、なかなか特養にはいれない。その状態が続いていくと、どんどん介護度が大きくなっていく。

介護度が重くなってくれば今いる施設で出来る介護のレベルではなくなっていくために、今いる施設を出て行かなくてはいかなくなってくるかも知れません。でも行くところ(施設)がない。結局自宅に戻らざるを得なくなってくる。

このような方が増えて来た現状が考えられます。有料老人ホームのほとんどはもともと終の棲家ではありませんでした。しかしいまお話ししましたように、有料老人ホームも終の棲家としての役割を持たざるを得なくなってきます。

このような現状から有料老人ホームでも特別養護老人ホーム並みの介護サービスを受けることができる特定施設入居者生活介護サービスができました。

この時に有料老人ホームは実質的に、

  • 介護付き有料老人ホーム
  • 住宅型有料老人ホーム
  • 自立型有料老人ホーム

の3種類に分かれたといって良いかもしれません。

自分に必要な有料老人ホームを選ぶために

多くの方にとって、介護施設を探すときには有料老人ホームも検討の対象になると思います。

介護関係の方でない限り、有料老人ホームには介護付き、住宅型、健康型の3つの種類、その違いを理解することは始めのうちは難しいかも知れません。

しかし有料老人ホームの3つのす類の違いをちゃんと知っておかないと、自分が求める有料老人ホームを選ぶことができないのです。

自分に必要な有料老人ホームを選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか。それは、

  • 特別養護老人ホームの概要を理解すること
  • 特定施設入居者生活介護の概要を理解すること

の2つのことが必要であると思っています。

 
特別養護老人ホームの概要を理解すること

特別養護老人ホームの概要を知ることによって介護施設の現状と役割(どんなサービスを受けられるのかなど)を知ることができます。

特養はついの住処になる介護施設であり、また料金も有料老人ホームよりは低く設定されています。終の棲家になることも含めて、介護施設として必要な基本的なサービスを提供しているのが特別養護老人ホームです。

特別養護老人ホームのことを良く知ることによって、特別養護老人ホームと自分が検討している有料老人ホームで受けられるサービスを比較することが初めてできるようになります。

特定施設入居者生活介護の概要を理解すること

先ほどのお話しましたが、特定施設入居者生活介護とは特別養護老人ホームの性質をもともと持っていなかった有料老人ホームなどに、特別養護老人ホームに似た性質を待たせるようにしたものです。

ですので、特別養護老人ホームの入りたいけど何かの理由によってはいれない方が自分に必要な介護施設を選ぶためには、特定施設入居者生活介護をよく理解することが必要になってきます。

まとめ

今までお話ししてきましたように、介護施設を探し始めた多くの方にとって有料老人ホームは検討される施設の一つに違いありません。

その有料老人ホームは介護サービスの内容をはじめ、自分が必要とする介護サービスが提供されているのかが気になると思います。

自分の必要としている介護サービスを受けることができるのか。それを知るには先ほどお話ししました2つのこと、

  • 特別養護老人ホームの概要を理解すること
  • 特定施設入居者生活介護の概要を理解すること

が必要になってくると思っています。介護施設選びは本当に大変ですが、これをちゃんとしない限り納得できる施設に巡り合えないかも知れません。

この記事が皆さんにとってより良い有料老人ホーム選びの一つになれればと思っております。